悲しい気持ちになりそうですが、とりあえず書き綴る。
私の元カノは綺麗さと可愛さを兼ね備えた年上の美女であった。
「あさが来た」や「世界1難しい恋」で知られる波瑠や乃木46の橋本奈々未似である。
もう4年も前のことではあるが、非常に好きだった。好きすぎて振られてしまったのであるが、今考えると付き合えたことが奇跡的としか言いようがない。
Contents
出会いは
出会いは職場、といっても20歳のころの話なので、私は大学生のアルバイトだった。
家電量販店のアルバイトで向こうは正社員という世間一般、ありふれた状況の出会いだった。
唯一この状況の中で普通と違うとするのであれば、それは立場。
私の方が先に勤めていたので立場は私が先輩、相手が後輩ということになる。
とはいうものの、その当時を振り返っても、今考えても彼女はとても素敵な女性だと思う。「きっと相手にされない」その感情が私を無関心にさせた。
そんな状況の中ドラマチックな展開などなく1年が過ぎた。
私は、幸いなことに仕事ができた、といっても、家電量販店の店舗でトップをとることはそれほど難しくなく、真面目にやっていれば誰でもなれる。
売上がトップなもんだから天狗になる、それはもうあきらかだった。
若人が天狗になると、他人を比較するのが楽しくてしょうがなくなるし、かわいい女の子がいれば、力を誇示したくなるのは当然のこと。
「〇〇さん大丈夫ですか?」
「俺にできることあったら、なんでもいってください」
「あれやっておきましたから」
こんな発言をほぼ毎回していた気がする。
大体、学生なもんだから社会人より作業が少なくて当たり前、そのうえ出勤日数も少ないと来たら時間はありあまっているわけで・・・
仲が深まったきっかけ
そんな状況なもんだから、「うざがられるだろう」とあなたは思っているかもしれないが、この時うざがられている片鱗すら感じさせないある理由があった。
それは「付き合っていた人がいたから」
とにもかくにも、このような理由で大学生ながらの無邪気さを演出し、メールをし、職場の人と一緒に遊ぶ。
そんなことを繰り返しているうちになかよくなり、あることがきっかけで一気が縮まることとなる。
大学の講義中1通のメールが
「この前のあれ壊れてるみたいなんだけど」
私が担当していた製品を無理やりその人にお勧めして買ってもらったのだが、トラブルになり一度見てほしいとの連絡が入った。
USBのデータ通信端末が壊れたため、仕事終わりにその人の家へ。
大きな家だったことは今でも覚えている。
二人で会ったことはなくその時が初めてだ。とても緊張した。
デート
「この前のお礼ね」
ということで東京へデートするのだが、彼女は東京になれていたらしく完璧だった。
お礼ということで、ほぼ彼女の支払。私はといえば、「行ってみたい」と発言するだけの頭の悪そうなキャバ嬢のようだった。
ジブリ森の美術館のネコバス、井之頭公園のアヒルボート、東京駅の鉄板焼きどれも新鮮に思い出せる。
ちょうど仲良くなってから4カ月ほどで、私は付き合っていた彼女とはうまくいかず、別れるか、別れないかの瀬戸際だった。
東京から帰る前に鉄板焼きを食べたのだがそこで衝撃を受ける。
事中に恋人の話になり、その人の恋人は私が1番仲良くしていた先輩だったのだ。
何とも言えぬ気持ちになり脳天を竹刀でぶったたかれたかと思うほどの衝撃。青天の霹靂ってこういうことをいうのだろう。
当然なにもできず帰宅。
祭り
「彼氏とはいかないからあなたといきたい」と地元で有名な祭りに一緒に行くことになった。
一緒に歩く歩幅や、会話のペースが心地よく、恋に落ちるとはこういうことなのか、と思った。
こうしてデートを重ねるうちに、付き合っている彼女への熱は冷める。
再び実家へ
ある時、職場の同僚みんなで飲もうという話になり、その人の実家がチョイスされた。
企画立案は、俺とその人、時間もメンツも二人で決めた。
飲み会当日に参加者は0なんでもみんな理由があるとかでこれなくなってしまったとか。
「二人しかいないけど飲み会する?」
等といわれたら普通は行くだろう当然私もいく。
今考えると完璧にその人の作戦だった。
酒が入れば相手の実家でも関係なくなってしまう、悲しいものだ人間というのは。
ちなみにこのころに付き合っていた彼女を別れ、この人と付き合うようになる。
こうして文字に起こしてみると結構ドラマみたいな展開な気もして、ちょっとおもしろい。
付き合い
付き合いは4カ月で終わってしまった。
理由は彼女の病気と、私の嫉妬心からだった。
仕事を体調不良を理由に彼女は実家ではなく、親戚の家がある東京へ。
その当時はなぜか女性からお呼びがかかる時期で2カ月ほど合わずに仕事に打ち込んでいると、女性からの誘いが絶えなかった。
イケメンでもなく、頭脳明晰でもなく、天狗な私を推してくれる人は多かった。
気晴らしに遊んだ女性は何人かいたが、おもしろくはないもので、逆に嫉妬心が芽生えた。
「俺がこんなに女性と遊べるなら、彼女も男と遊んでいるんじゃないか」
そこからはお決まりのメール攻撃をし、あえなくお別れ。
彼女が本当に病気でだったことは間違いないが、男と遊んでいた噂も絶えなかった。
反対に精神的にまいっていたのは私の方であったから、耐えられなかったのだ。
かくしてわかれてしまったのだが、今思い返してもこの彼女が一番好きだったに相違ない。
しかし、この一件で人間不信に拍車がかかり、女性を信じられなくなってしまった。
あとがき
すみません、書きなぐったとりとめのない文章になってしまいました。
これ以来女性と真面目に付き合うのが怖くなりました。
エピソード的にはかなり端折っていて彼女がどういう人間が今ひとつわかりにくいかと思いますが、表情から考えていることが読み取れない雲のような存在でした。
いい恋したいな。